読書の夏・その1「フランス人ママ記者、東京で子育てする」

世間一般では夏休みシーズンですね。

お子さんのいらっしゃるかたのFacebookがなんだかとってもリア充だけど、大変そうー。
あれ、もう宿題やってるの!?偉い!と思ったけど、普通のことなんですね(汗)
私、昔っから一夜漬け派で、自由研究も8月31日の夜に着手するってことも…。
(確か8月31日の夜に外出て「こんな星が出てました」だけ書いたような記憶が。)
なかでも苦手だったのが読書感想文。

遅読だから時間もかかるし、そもそも文章を書くのが超苦手(ブロガー失格…)だし。

さて、私の夏休みはいつになるかわからないけど、苦手意識克服の夏。
携帯会社から「データ足りねえよチャージしろカス」って毎月毎月メール来てる(文面はもちろん脚色してます)のもあるし、今月はちょっとスマホを置いて本を読む生活にシフトしています。

一冊目に選んだのは『フランス人ママ記者、東京で子育てする』。

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漫画家・じゃんぽ〜る西さんの奥様、西村プぺ・カリンさんのご著書です。
じゃんぽ〜るさんがイラストを手掛けてらっしゃいます。

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AFP通信の東京特派員のカリンさん。
カリンさんのTwitterアカウントで、彼女の発する言葉、リツイートする記事を読んで、購入に至りました。
だいぶ前まで遡って読んでしまったほど。
すごく聡明な方なのだけれども、さすがジャーナリスト、私のような愚民でも理解できるような言葉で発信しているので、延々と読めたのです。
(私アホなので、難しい言葉ばかり使われると「ぐあー!」と匙投げるタイプなもんで)

ご著書も、カリンさんの言葉の選び方が素晴らしく、ぐいぐい惹き込まれてあっという間に読了!
(遅読だからそれなりに時間はかかったけれども)

一冊を通したテーマとしては「フランスと日本の子育ての違い」。

友人知人から出産の苦労話は聞いてはいたのですが、未経験の私にとっては、スターウォーズとかと同じくらいのSF超大作のような感じ。
この本で涙した箇所は、カリンさんが妊娠を告げたときの上司の言葉。
それは同じ社会人、会社員として、「共感」できる箇所。
そう、出産の存在がスターウォーズと同等な私にとっては、この一冊は「共感」というよりは、「驚愕」や「発見」が多かったです。
(それはもちろん日本のシステムのことも含め。)

「フランス語勉強しない」「服のセンスがない」なんてdisってはいるけど(笑)、旦那様への愛も散りばめられています。
最初の東京旅行が、”もっとも美しい「偶然」”と語るカリンさん。
それから旦那様との出会い、妊娠発覚、出産、育児…と、フランスと日本の違いを比較しながら進めます。

「絶対にフランスでの出産の方がいいじゃん」というような日本のシステムも、真っ向から否定せずに、「でも日本での出産に間違いはなかったわ」という彼女の結論まで持って来る。
日本が大好きな彼女だからそういう結論に持って来れるのではー?と思うけれども、そうとも言えない。
カリンさんは否定するときにも肯定するときにも「絶対に」という表現を使わないから読みやすいのよね。
「絶対に間違っている」という言われ方すると「いや、でもね…」と返したくなるものね。
彼女のポジティブさが全面に出てるから「ああ、こういうネガティブ要素でも、そう考えればいいのか」と思うことができる。
とことんネガティブシンキングな私。見習わなければいけないことがたくさん。

気になっていたキーワード「無痛分娩」や「ヌヌー」。
友人から聞いてはいたけど、家に帰ってわざわざググるまでに至らないような、うやむやな知識が、だーいぶクリアになりました。(出産後のFaire amour事情なんかもね…ふふ)

そして日本人でいることが少し恥ずかしくなった章。
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これは私の周りの人も多く言っていたこと。「マーク着けてても、席を譲ってくれない」

でも、全体を通しても、全然日本での出産がいいようには思えなかったのは、私だけかな。。。
フランスの「適当さ」、「完璧を求めない」ようなゆるさが、もっと今の日本には必要なんじゃないかしら、と思うのよね…

フランス人ママ記者、東京で子育てする

はい一冊目、難なく読了!
(三日坊主にならないようにゆるーくがんばります)